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February 2010
第55回 紙の特徴(紙はどのくらいの水を吸うか)
- 2010-02-16 (Tue)
- 古紙の常識
王子製紙は昨年「紙の知識100」という本を上梓しました。その中にこれまでの「紙」に関する本とはちょっと違った視点で紙の特徴について述べた箇所がありましたので、ご紹介しましょう。題して、「紙はどのくらいの水を吸うか」です。以下、しばらく引用してみます。
「生活の中で利用されている、ティッシュ、トイレットペーパー、キッチンタオルなどの紙。これらの多くに、パルプの優れた吸水特性が利用されています。
いまは目にすることもなくなりましたが、特に吸水性を高めた紙として『吸い取り紙』というペン書きインキを吸い取るものもありました。
では、紙はどのくらいの水を吸うことができるのでしょうか。
乾燥した紙を平均的気候条件(気温20℃、湿度65%程度)の部屋に長時間置くと、紙の水分は約9%で落ち着きます(平衡水分といいます)。
例えばティッシュは、紙から水が垂れ落ちない限界としてざっと90%まで水分をふくむことが可能です。紙は最初から約9%の水を含んでいますので、100gのティッシュのうち乾燥している部分は91gであり、これが水分を90%含んだ状態になるとティッシュは910gになります。100gのティッシュが水を819g吸収したわけで、つまり、ティッシュはもとの重さの約8倍程度の水を吸い取ることができるわけです。」
「生活の中で利用されている、ティッシュ、トイレットペーパー、キッチンタオルなどの紙。これらの多くに、パルプの優れた吸水特性が利用されています。
いまは目にすることもなくなりましたが、特に吸水性を高めた紙として『吸い取り紙』というペン書きインキを吸い取るものもありました。
では、紙はどのくらいの水を吸うことができるのでしょうか。
乾燥した紙を平均的気候条件(気温20℃、湿度65%程度)の部屋に長時間置くと、紙の水分は約9%で落ち着きます(平衡水分といいます)。
例えばティッシュは、紙から水が垂れ落ちない限界としてざっと90%まで水分をふくむことが可能です。紙は最初から約9%の水を含んでいますので、100gのティッシュのうち乾燥している部分は91gであり、これが水分を90%含んだ状態になるとティッシュは910gになります。100gのティッシュが水を819g吸収したわけで、つまり、ティッシュはもとの重さの約8倍程度の水を吸い取ることができるわけです。」