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第50回 牛乳パック

前回の「四方山話」でリサイクルマークのなかに牛乳パック再利用マークがありました。これは、牛乳パックをリサイクルして作られた商品についているマークですが、土星を思わせるような印象的なマークでした。


 牛乳パックに代表される紙製飲料容器(紙パック)の紙は、ほとんどが北米及び北欧の針葉樹を原料として作られています。植林しても100年以上たたないと成林にならない貴重な資源です。ただし、原料として利用するのは、スプルース、パイン等の針葉樹を建築材等の製材や合板用にカットした後の廃材部分で、それを木材チップ(Woodchip)にし、製紙原料として利用します。どうして針葉樹かというと、針葉樹の方が広葉樹に比べて繊維が長く、紙製容器にした時にとても丈夫だからです。


紙パックの用途は全体の3分の2が牛乳用で、清涼飲料と果汁飲料用で全体の4分の1、他に発酵乳、酒用に用いられています。

紙パックに関して全国牛乳容器環境協議会(容環協)が「2007年度リサイクルの実態」(2008年12月)という報告を出しています。これによると、先程の木質パルプで作った原紙使用量は255.9千トンです。それに対して、紙パックメーカー・飲料メーカーからの損紙・古紙(ほとんど回収)および使用済み紙パック(3割程度の回収率)両方を合計した国内紙パック回収量は、105.2千トンとなっています。結果として、2007年度紙パック回収率は41.1%となりました。1994年度の回収率が19.9%、2001年度30.2%でしたので回収率向上のピッチは早まっています。


回収された紙パックは、主にトイレットペーパー、ティシュペーパーに再生されます。また、板紙用には表面を白くするための表層用古紙パルプ原料として再資源化されます。
1リットル入り牛乳パック30枚でトイレットペーパーなら5ロール再生できると言われています。先日、通常の古紙に牛乳パック古紙が30%配合されたトイレットロールを使用しましたが、通常の古紙品より柔らかな感触でした。


容環協は2010年度の回収率を50%以上とすべく行動計画を「プラン2010」として策定し、取組んでいます。それには3割の回収率にとどまっている使用済み紙パックの回収率を上げるしかありません。
容環協のアンケート調査によると紙パックの家庭からの排出行動は、1.常時リサイクルする人、2.時々に行動を変える人、3.常時ごみに出す人の3パターンに分かれるようです。
3はリサイクル未経験者だとして、リサイクル行動を起こすきっかけ作りを行動計画に織り込んでいます。


私たちも身近にある紙パックは「洗って、開いて、乾かして」回収場所に出しましょう。「捨てればごみ、分ければ資源」です。
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