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第52回 2009年の紙・板紙生産量

 日本の紙板紙生産量は、今年10月までの速報値から予測すると、年間(暦年)、26百万トン程度となり、対前年比85%にとどまる可能性が高くなってきました。26百万トンというレベルは20年前と同じで、30百万トンを下回るのは12年振りとなります。10月までの実績を見ると、紙の部門では特に塗工紙部門の落ち込みが大きく(前年同期比74%)、その製品である新聞折り込み広告チラシ減少に繋がっています。

 主に包装用に用いられる板紙は景気の後退を受け需要が減った分生産が落ち込んだと見ています。


表
註:2009年は1月-10月までが実績、11月12月は予測値を使用。


 26百万トンを需要量とし日本の人口127百万人で除してみると一人当たり205kg/年となります。第1回の四方山話でお話した2000年249kg、2005年246kgから比較してみると2割弱の落込みですが、日本人の新聞、活字離れが顕著となり、景気回復の目途が立たない現状では、一人当たり年間の紙板紙消費量は当分200kgのレベルに落ち着くと考えるのが自然でしょう。


 さて、今年の古紙の発生はどの程度落ち込むと予想すべきでしょうか。10月までの実績から推定して、古紙回収量は2008年実績22.7百万トン(回収率75.1%)に対して、2009年21百万トン(回収率80%)と、紙板紙生産量の落ち込みに比較して回収量は1.7百万トン程度の落込みにとどまり、回収率は80%に達する可能性が高いと推定しています。
 古紙輸出量は前回の四方山話で480万トンと予想しましたが、国内メーカーの消費増が見込めない分輸出が更に増え、限りなく5百万トンに近くなるものと考えられます。
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