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第54回 欧州製紙連合会(CEPI)

世界の製紙産業のなかでヨーロッパ全体を包含した資料がないかと探していましたら、(財)古紙再生促進センター会報の2009年11月号にその一端を窺える資料が掲載されていましたので紹介します。



欧州製紙連合会(Confederation of European Paper Industries;CEPI)は現在18カ国で構成されており、加盟国の人口は469百万人(国際連合2008年版人口推計)となっています。:ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペイン、ポーランド、ルーマニア、オランダ、ポルトガル、ベルギー、チェコ、ハンガリー、スウェーデン、オーストリア、スイス、スロバキア、フィンランド、ノルウェー、(人口順)
欧州連合(EU)は現在27カ国ですからヨーロッパ全体を表したことにはなりませんが、CEPI加盟国以外は製紙産業があまり発達していないのではないか、と考えています。


さて、CEPIが発表した紙・板紙及び古紙の生産量・消費量の実績を表-1に掲げました。


紙・板紙及び古紙の生産量・消費量の実績
近年、紙板紙生産量は北米、アジアと共に約1億tレベルに達しています。

上表からCEPI加盟国の2008年一人当たりの年間紙板紙消費量は187kgと、日本(241kg)の消費量に比べるとそれほどでもありません。ただし、ベルギー(344kg)、フィンランド(341kg)、スウェーデン(248kg)、ドイツ(247kg)といった国は日本の消費量を上回っています。


2008年、古紙回収量と古紙消費量にはおおよそ10百万tの差がありますが、輸出入を見ると確かに古紙輸出量11,520千t、古紙輸入量1,141千tとなっています。輸出の95%がアジア(中国中心)向け、輸入の83%がCEPI以外のヨーロッパ諸国からとなっておりCEPI加盟国内では古紙を利用せず輸出していることを物語っています。


2008年の古紙回収率は67.1%となっており、CEPIの掲げた2010年回収率の目標66.6%に対して上回っています。しかし、これは2008年後半の紙板紙消費量が世界同時不況により大幅に減った結果、統計上タイムラグがあり、2009年には回収率も下方修正の可能性が大きいと解説されています。


また、2008年古紙利用率が49.1%となっています。(表-2)


古紙利用率の高い段ボール原紙などの紙製品ごとの品種構成にもよるため一概には言えませんが、日本の2008年古紙利用率は61.9%に比較し以外に高くありません。逆に言うと日本の古紙利用率はかなり高いのだなという印象を受けます。


表
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